ダイダガサなど夏のきのこ達(5種)

皆さま

ご無沙汰しております。
梅雨入りしても雨が少なくきのこの発生はまだ少ないですが、ようやくボチボチ夏のきのこ散策を楽しめる季節になってきたよう
す。
ここ一週間で、近場の公園などで見つけたものを5種ほど紹介させていただきます。
(1)ダイダイガサ 
(2)シロキクザタケ? 
   最初ヒメヒカリタケかと思いましたが、傘の中心で枝に固着しヒダ側の中央に突起があることから、シロキクザタケあるいはヒ
ダフウリンタケのようです。
(3)アラゲカワキタケ
(4)ヌメリニガイグチ
(5)オリーブサカズキタケ

以上、よろしくお願いします。

Y.H

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    Y.K (火曜日, 16 8月 2022 16:51)

    ヒダフウリンタケは傘の径が1-2mm,傘の縁部が長毛に被われます。シロキクザタケは傘の径がほぼ5mm、傘表面が絹糸状の軟毛に被われる、と記されてます。傘の縁の様ではヒダフウリンタケのように見えますが、大きさで判断できませんか?

  • #2

    T.I (火曜日, 16 8月 2022 16:52)

    H 様
    K 様

    ヒダフウリンタケChaetocalathus fragilis (Pat.) Singerですが、N.T. Patouillard による 原記載「Philippine Journal of Science Section C Botany 10: 97 (1915)」では傘径は2~4mmと記述されています。
    R. Singerが Crinipellis から Chaetocalathus に組み合わせ変更した際の記載(Lilloa 8: 520)を添付しましたので参考にして下さい。
    そこでは「基準標本(乾燥標本)の観察では2~3mmだったが、Patouillardによると2~4mm」というような記述(緑下線部)をしています。
    高橋春樹さんの日本新産報告(Mycoscience 52:395)での1~2mmという数字ですが、そもそも高橋さんの標本は Chaetocalathus fragilis ではなさそうです(赤下線部において、決定的に異なっています)。

    また、シロキクザタケ(石川・青木仮称)は、原記載および基準標本が存在せず、日本きのこ図版で青木さんが解説された内容(傘径は2~7mm)だけから判断するしかありません。
    なお、神奈川の検証キノコ図鑑のシロキクザタケの記述は、青木さんの記述とは縁シスチジアなど異なる部分があります(両者の同一性に疑義?)。
    というわけで、どちらも疑問種の状態ですから、あえてどちらかに当てはめなくても、と感じています。