晩夏から初秋のきのこ達(8種

皆様

 

前回の投稿からまだあまり間が開いてませんが、このところの多雨の影響かいろいろなきのこに出会うことができました。

一部秋のきのこも発生し始めているようです。数が多いですが8種類ほど紹介させていただきます。

(1)  コガネキヌカラカサタケ(温室内)以前から見たいと思っていたきのこの一つです。初めて見かけました。

(2)  キヌカラカサタケ属不明種(温室内)胞子の形状や大きさは上記コガネキヌカラカサタケとほぼ同等です

(3)  ネナガコガサタケ?(温室内)傘径約2cmで、擬根がとても長いのが特徴です。胞子はレモン形でAve11.3×8.0μm

(4)  リュウコクヒメベニタケ(龍王山憩いの森公園)前回紹介の白色のものの近くにこちらも発生していました。

(5)  シロオニタケモドキ?(龍王山憩いの森公園)根本の疣が整然と並んでいるところからモドキと思われます。

(6)  イグチ科不明種(龍王山憩いの森公園)全体が薄紅から桃色を帯びたイグチです。

(7)  アキノアシナガイグチ(ヌメリアシナガイグチ)(広島県緑化センター)

本日、予想以上に発生していました。幼菌もかなりあったのでしばらく楽しめそうです。

(8)  キショウゲンジ(広島県緑化センター)初見でしたので調べると、これはオキナタケ科で、ショウゲンジはフウセンタケ科なのを初めて知りました。

以上、よろしくお願いします。(Y.H)

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コメント: 4
  • #1

    Y.K (土曜日, 11 9月 2021 18:20)

    H様

    一点のみ感想を書かせてください。他の?についてはわかりません。

    シロオニタケモドキ?とされているものですが、柄の根元の膨らみ具合が本郷図鑑のスケッチとやや異なっているように思われますが、
    山と渓谷社のフィールドブックスの写真とは類似しています。シロオニタケモドキでよいのではないかと思います。

  • #2

    Y.H (土曜日, 11 9月 2021 18:21)

    K様

    お世話になります。
    ご確認とコメントをいただきありがとうございます。

  • #3

    T.I (土曜日, 11 9月 2021 18:22)

    H 様
    私も一点。
    ネナガコガサタケ?ですが、胞子サイズが本郷先生の日本新産報告 The Agaricales of Japan 1-(1) より一回り大きいですね(ひょっとしたら別種かもしれません)。
    胞子は顕微鏡下で茶褐色~錆色(KOHでマウント)。7.5-9×5-5.5×6-7µm(長さ×側面幅×正面幅)で、側面像は楕円形、正面像は不明瞭な6角形で広楕円~類円形。頂部に明瞭な発芽孔があるとされています。

    コガサタケ属は独特のシスチジアを持っていますので、そちらも確認してみて下さい(本種は縁と柄にシスチジア)。また、全ての菌糸にクランプを持っています。

    結構珍しい種だと思いますが、標本は残されていますでしょうか?

  • #4

    Y.H (土曜日, 11 9月 2021 18:23)

    I 様

    お世話になります。
    コメントありがとうございます。

    ネナガコガサタケ?の胞子の写真を参考までに添付させていただきます。
    頂部の発芽孔は認められますが、サイズや形状については一致しないようですね。
    標本は確保しておりますので、近日中にお送りします。
    私のほうでもシスチジアなども観察トライしてみたいと思います。