アカダマキヌガサタケなど梅雨のきのこ達6種+その他1種

皆様

 

今年の梅雨は適度な雨に恵まれ夏のきのこ達が一斉に発生してきており、梅雨の晴れ間に近場のきのこ散策を満喫しております。

前回からこれまでに出会ったきのこのうち6種とその他1種を紹介させていただきます。

(1)  アカダマキヌガサタケ(廿日市市)

前回のシロキツネノサカズキ同様に、発生場所を教えていただき撮影してきました。

(2)  ヒロヒダタケモドキ?(鷹ノ巣山)

一見ヒロヒダタケに見えましたが、ひだが垂生で柄に傘と同色の斑点が認められ、モドキと思われます。

顕微鏡観察もトライしましたが、カバーガラス間の空気が抜けずなかなか難しいです。参考までに添付します。

(3)  キタマゴタケ(鏡山公園)毎年この時期から発生し、9月ごろまで何度か楽しめます。

(4)  トガリツキミタケ(緑化センター)かなりの数が発生し始めていました。

(5)  ダイダイガサ(棲真寺公園)幼菌から成菌まで一列に並んだ綺麗な姿が撮影できました。

(6)  ヒメベニテングタケ(棲真寺公園)ようやく発生し始めたました。

(その他)ツチアケビ(緑化センター)同センターでは初めて見かけました。菌従属栄養植物でナラタケ菌と共生関係にあるようですね。

 

以上、種類が多くなりましたが、宜しくお願いします。

 

Y.H

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    I (金曜日, 03 7月 2020 18:05)

    ヒロヒダタケモドキ?ですが、胞子の輪郭部が青黒く見えますね。
    コンデンサー絞りの絞り過ぎでこのような色がついて見えることもありますが、プレパラートのマウント液はメルツアーでしょうか。
    メルツアーであればアミロイドの胞子ということでヒロヒダタケモドキの特徴に一致しますね。
    ただ、ヒロヒダタケモドキの胞子が本郷先生の原記載によると8-11×6-8μですから、長径6.5μはかなり小さいです(未熟胞子かも)。
    また、ヒロヒダタケモドキであれば担子器は2胞子性なので、そのあたりの確認もされてみて下さい。
    エアーの問題ですが、スライドグラス上で消毒用エタノールや界面活性剤を使って組織からエアーを抜き、その後マウント液を滴下してカバーグラスを被せればエアーは入りませんので試してみて下さい。
    界面活性剤は無リンの中性洗剤を適当に薄めて使えば大丈夫です(私は超音波洗浄機にも使うので光エースSです)。
    顕微鏡観察頑張ってますね、頼もしいです。

  • #2

    Y.H (金曜日, 03 7月 2020 18:07)

    I様

    ご連絡いただきありがとうございます。
    マウント液は水のみですので、陰影を強調するためコンデンサーをかなり絞っています。
    ヒロヒダタケモドキ?の胞子の輪郭が青く見えるのはその影響と思われます。
    今回採取したサンプルは写真の中の傘が反り返った一つですが、胞子がなかなか観察できず、探し回って見つけたのがこの顕微鏡写真のものです。
    まだ未成熟なのかもしれません。
    顕微鏡観察についての貴重なアドバイスありがとうございます。
    何度やっても空気が抜けないので変だなと思っていましたが、組織内から発生しているものなのですね。
    やってみて初めて分かることが多く、教えて頂いた方法を試してみたいと思います。
    試薬については、今後揃えていきたいと考えております。
    尚、参考図書としてラージェント著(訳:河原)の“図解 きのこ鑑別法”を読んでますが、消化不良気味です、、、。