《第473回 北広島町 聖湖キャンプ場 2019年11月17日(日)》

今年最後の観察会です。朝晩は冷え込むようになってきましたが、日中はいいお天気になりました。冬に向け聖湖キャンプ場は1125日で閉鎖されますので、名残りの秋を楽しむようにキャンプ場はテントがたくさんです。今年は暑さが長引いたせいか、臥竜山の頂上付近こそブナは葉を落としていますが、下の方は美しい黄葉が楽しめました。

今回は恒例のきのこ鍋の日。鍋ができるまで皆はキャンプ場内のきのこを探して歩きました。聖湖キャンプ場はミズナラ、コナラを中心とした林相で、所々アカマツもあります。遊歩道もよく整備されています。この季節らしく、クリタケ、チャナメツムタケ、ムキタケがたくさん見られました。しかしムキタケはありましたがオソムキタケは見当たりません。例年だと両方見られるのですが、やはり温かいせいでしょうか。それとカエンタケも残っていました。要注意です。

きのこ鍋には、クリタケ、ハナイグチ、アミタケ、チャナメツムタケ、マイタケ、ムキタケ、ハタケシメジ、アカモミタケ、ホウキタケ、アブラシメジモドキ、アイタケ、マツタケモドキ、シイタケ、オウギタケ、ナメコ、キクラゲの16種が入りました。主に事前に会員の皆さんが採集して冷凍保存していたものです。どのきのこを食べたかわかりましたか?

鍋の他にも会員有志によるバーベキューや炊き込みご飯、おにぎり、果物などの差し入れもあり、大いに賑わいました。

今回採集されたきのこのリストは会員限定ページです。(I.S.

《第4回 野生きのこ料理教室 2019年10月17日(木)》

場所:広島市安佐南区 大塚公民館

参加者:17名(料理研究幹事を含む)

 

4回野生きのこ料理教室が行なわれました。

会場の大塚公民館の調理実習室の戸を開けると、部屋中に食欲をそそるこうばしい香りがあふれています。料理研究幹事のK.H.さんが下準備をして、既に何かオーブンの中に入っているようです。今回も4班に分かれて料理を作りました。メニューは“ハタケシメジ・キクラゲのブルーベリー寿司”“ヒロハチチタケ等と豆腐の蒸し物” “鶏ごぼうつくねと焼き舞茸の炊き合わせ”“厚揚げのきのこあんかけ”。そして特別メニュー!オーブンの中から出てきたのは“鹿もも肉のコウタケ塩焼き”。焼きあがった鹿の骨付きもも肉を猟師のN.H.さんが豪快に切り分けます。オーブンで焼いたマイタケも添え、テーブルの真ん中へ。今回もおいしくいただきまーす。

料理に使ったきのこはハタケシメジ、キクラゲ、ヒロハチチタケ、ニンギョウタケ、ヤマドリタケモドキ、コウタケ、マイタケ(原木栽培)、エノキタケ(市販)でした。

今回の料理のレシピは会誌Fairy Ring 32号に掲載します。(I.S.

《第472回 野呂山 2019年10月14日(月・祝)》

野呂山では初めての観察会です。とはいっても、2年くらい前から毎年観察会の予定はしていたのですが、天候の都合でずっとお流れになっていました。

野呂山は瀬戸内海国立公園内にあり、呉市川尻町からさざなみスカイラインを上ります。途中、昨年の西日本豪雨で崩れた箇所がまだ何か所か残っています。山頂付近には国民宿舎や、キャンプ場などの施設があり、瀬戸内海を見渡す眺望は素晴らしいものがあります。

観察場所付近の植生はアカマツ、コナラなどで、ヒノキの人工林が所々にあり、サクラもたくさん植栽されています。ビジターセンターのそばには氷池(冬には氷が張ったそうです)という池があるのですが、沢のようなものは見えず、頂上付近のこの池の水は一体どこから?と思ってしまいます。

集合場所はビジターセンター横の駐車場。初めての場所で皆さんの期待も膨らむのか、今日はいつもより参加者が多いようです。

広島の沿岸部は台風19号の影響はほとんどなく、カラカラ状態です。水を求めて氷池の方を回りましたが、きのこは何もありません。今日はダメだなと思って同定場所に戻ると、既にきのこが並んでいます。状態が悪いものも多かったのですが、種類は意外とたくさんです。最後には少し遅れてきた方が、ずらっと並んでいた、といって卵状のものを沢山出されました。切ってみると予想通りスッポンタケの卵でした。

今回採集されたきのこのリストは会員限定ページです。(I.S.

《第16回野生きのこ展 2019年9月28日(土)~29日(日)》

場所:広島市植物公園

 

 第16回野生きのこ展を、平成31928日(土)~29日(日)広島市植物公園で行ないました。今年は全体のテーマを「美味しいきのこ・毒きのこ」とし、生のきのこ展示も、例年の分類群別ではなく、「食」「毒」「不明・食不適」の3つのコーナーに分けて展示しました。写真展示やポスター展示も食と毒にこだわってみました。

 毎年気になるのが、きのこの発生状況です。今年は9月に入ってからの暑さの影響か、きのこが出ていません。展示したきのこの数は二日間で延218種(冬虫夏草の乾燥標本57種を含む)。会員が山を駆け回り、何とか数だけは揃ったのですが、今年はマツタケもコウタケ(乾燥したものを、展示用にお借りしました)もクロカワもありません。気温が高いせいか、まだ秋になっていないようですが、それでは、テングタケ属やイグチ類があるかというと、それらは既にありません。ツキヨタケだけが沢山。ツキヨタケは代表的な毒きのこだから、皆さんによく見てもらえたのでよかったのですが・・・。

2日目の園内観察会は、毎年人気のイベントで、今年は何と約60名という、過去最高の参加者でした。その3分の1は小学生以下の子供さんです。ずっときのこに興味を持ち続けてほしいですね。しかし肝心のきのこは14種、過去最低の数ではなかったでしょうか。

当初、会期中は雨天の予報でしたが、晴れて蒸し熱くなりました。2日間の入場者数は会員も含めて323名。例年より少し少ないようでした。

 

展示したきのこのリストは会員限定ページです。(I.S.

《第471回 北広島町新庄 小倉山城跡》

2019年(令和元)年9月22日(日)

台風の接近で観察会の開催が危ぶまれましたが、午後2時位までは天気も大丈夫そうということで、雨にも負けそうにない9人が集まりました。今日予定されていた鑑定士試験は、受験者がいないため中止です。

小倉山城は吉川氏の居城として南北朝時代末期に築城されました。大朝インターから車で5分位で、わかりやすい場所です。現在は城の遺構が残り、国の史跡に指定されています。公園として整備されており、1周2030分の散策コースがあります。一部針葉樹の人工林もありますが、主に広葉樹林で、ゆっくりときのこを探すのにはちょうどいい広さです。

9月に入って、暑さと乾燥が続いたせいで、きのこの発生はあまりよくありません。更に追い打ちをかけるように直前の雨・・・せっかく出てきたのに、かびたきのこや腐ったきのこ。そんな中でひときわ美しかったのがオオワライタケでした。他にもホオベニシロアシイグチやヒロヒダタケ、巨大なワサビカレバタケなどは良い状態で観察することができました。植物も豊かで、コースの途中にある池でヒシの実を見たり、ミツバアケビの実が色づいていたり、少しずつ秋めいてきました。今回の台風の雨が秋本番を連れてきてくれるのではないかと期待が膨らみます。そういえば来週928日・29日は植物公園での野生きのこ展です。たくさんのきのこが集まればいいですね。

今回採集されたきのこのリストは会員限定ページです。(I.S.

《第470回 三原市八幡町 御調八幡宮周辺》

2019年(令和元)年8月18日(日)

例年この時期は、暑さと乾燥のために、きのこの発生が少ない時期です。今年も猛暑ですが、数日前に台風の影響で雨が降りました。少しだけ期待が持てそうです。

御調八幡宮の社叢林はシイの原生林で、県の天然記念物に指定されています。境内を流れる八幡川は「やはた川自然公園」として整備されています。

シイの原生林を歩きましたが、やはりきのこは少ないようです。早々に同定場所に行くと、近くから「こっちにウスキキヌガサタケがあるよ!」という声がします。行ってみると、美しいウスキキヌガサタケが1本。ウスキキヌガサタケは早朝に伸び始め、黄色のベールを広げると、お昼ごろには萎れて倒れてしまいます。既にお昼近い時間なのに、まるで私たちを待っていたかのように、美しいままでそこにあります。実際に生えているのを見たのは初めて、という人もいて大喜びです。台風の雨の刺激で発生したのかもしれません。暑い中、参加してくれた皆さんへのご褒美のようでした。

今回採集されたきのこのリストと解説は会員限定ページです。(I.S.

《第469回 庄原市東城町 休暇村帝釈峡周辺》

2019年(令和元)年7月28日(日)

休暇村帝釈峡は国定公園帝釈峡の神竜湖に近く、石灰岩の台地にあります。今日は特別に採集許可をいただいての観察会ですが、普段は勝手に採集できません。宿泊施設やコテージ、オートキャンプ場などがある広々とした敷地内には、クヌギ、コナラ、ナラガシワなどが多く見られます。やっと梅雨も明け、きのこの観察には絶好の日になりました。よく整備された施設内では、遠くからでもきのこの姿が確認できるほどです。

採集されたきのこを見るとテングタケ属、イグチ科、ベニタケ科などの夏きのこが沢山です。今日はテングタケの仲間に詳しい岡山のS.Y.さんも参加されたので、同定と解説をしていただきました。ニオイドクツルタケやアケボノドクツルタケ、難しいですよね。そして広島で初めて確認された珍らしいテングタケ属のきのこも採集され、みんな大喜び。ニガイグチモドキに似た大型のニガイグチ属も???。さらに肉眼ではなかなか見分けがつかないアセタケ属も・・・これは持ち帰って精査し、いくつかは判明しました。現地での肉眼による同定では「?」や「○○の仲間」や属レベルまでの同定が多くなります。必要なものは必ず精査、検証をして同定しなければいけません。

きのこが一度にでてくると、時間も足りず、同定しきれなかったきのこが沢山あったような気がするのが心残りです。

採集されたきのこのリストと解説は会員限定ページです。(I.S.

《第468回 府中市 サン・スポーツランド》

2019年(令和元)年7月14日(日)

今日は鑑定士試験の日でしたが、受験する人がいないため試験は中止し、通常の観察会を行ないました。やっと梅雨に入り、雨も前日まで降っていたので、期待がもてそうです。

観察を始めると、行く先々でハナオチバタケがたくさん出ています。事務所の下の芝地のアカマツの樹下に、遠目にもわかるテングタケ属のきのこを発見。一種はガンタケでしたがもう一種は・・・?この?のきのこについては会員限定ページで解説しています。

期待の割にはまだまだきのこの発生は本格的とはいえないような気がしましたが、皆で持ち寄ると50種のきのこが同定されました。

当日採集されたきのこのリストと解説は会員限定ページです。(I.S.

《第467回 安芸太田町加計 温井ダム自然生態公園》

2019年(令和元)年6月22日(土)

温井ダム自然生態公園は温井ダムによってできた龍姫湖に半島のように突き出た公園で、過去には200210月に観察会を行なって以来、久々の観察会です。植生はコナラ、クヌギ、アベマキ等の広葉樹にアカマツが混じった林です。周りを湖の水に囲まれ、環境は良さそうです。

しかし、今年は何と観察会の日まで梅雨入りをしていない状況です。前日には少し雨が降ったようですが、それまでの乾燥できのこはほとんど見ることができません。例年ならば、きのこが最も多い時期のはずですが、参加者が採集してきたきのこを見ても、肉眼での同定だけでは名前の付きそうにないような、小さなきのこや、状態の悪いものばかりです。しかも不安定な天気のせいか時折吹く強風にせっかく並べた標本は飛ばされ大慌て・・・。

観察会の時間中に、持参した顕微鏡でいくつかは確認しますが、きちんと同定するには時間も文献も足りません。やはり持ち帰って精査することが必要です。肉眼だけでの同定はあくまで仮の同定に過ぎません。そこで、いくつかのきのこを持ち帰り精査してみると、いろいろ面白いものがあり、初めて同定するきのこもありました。きのこは少なかったけれど、個人的には大収穫でした。

当日採集されたきのこのリストと解説は会員限定ページです。(I.S.

《第466回 広島市南区 比治山》

2019年(令和元年)5月18日(土)

この日、ナラタケが採集されました。ナラタケは以前1種類のきのことして扱われていましたが、9種のきのこが混同されていたことが判明しています(学名和名とも付けられている)。詳しくは会員限定ページへ。(I.T.

採集されたきのこのリストと解説は会員限定ページです。

《第465回 北広島町千代田 たいどう彫刻村》

2019年(平成31年)4月21日(日)

地面は乾燥していてきのこにはいい条件ではありませんでした。硬質菌は別にして軟質菌が一つでも見つかればという気持ちでしたが、水辺にカンムリタケがたくさんあり盛り上がりました。それから、よく日の当たる乾いた草むらにアミガサタケがあり驚きました。

そのほか子実体はありませんでしたがロクショウグサレキンの仲間によって分解されつつある木片がありました。(K.Y.

  採集されたきのこのリストと解説は会員限定ページです。

《第464回 広島市東区福田町 広島県緑化センター》

2019年(平成31年)3月24日(日)

今日は本年度最初の観察会です。天気にも恵まれ、あちらこちらに早咲きの桜も咲いています。久々の観察会で、春を待ちかねた参加者25名が集合しました。

まず、今日の担当者のH.Y.さんが事前に確認していた場所に行き、2種類の菌生冬虫夏草を観察しました。小さくてなかなか見つけにくいのですが、大勢の目で捜すと今まで発生していた場所と道をはさんだ別の場所でも発見。大いに盛り上がりました。その後別の子嚢菌を観察に、少し車で移動し、小さなまだ出始めのきのこを確認。同定場所に行くと、その他にも春によく見られるきのこが勢揃いです。タイミングが良かったのでしょう。とても嬉しい観察会でした。

午後は緑化センターの会議室をお借りして希望者で顕微鏡観察に挑戦しました。事前に“顕微鏡で遊びませんか”と声を掛けていましたが、多分23人が来られるかな・・・と思っていたところ、何と15名位が参加されました。初めて顕微鏡を触る方も多く、その日は“自分でプレパラートを作り、自分で顕微鏡を操作して胞子を見よう”を目標にしました。きのこを理解するためには顕微鏡観察は欠かせません。少しでも顕微鏡に対する苦手意識がなくなればいいなと思います。

採集されたきのこのリストと解説は会員限定ページです。(I.S.

《第26回総会&情報交換会 平成31年3月9日(土)》

場所:広島市まちづくり市民交流プラザ

 

26回総会と情報交換会が行なわれ、34名が出席しました。

平成30年活動報告・会計報告、平成31年活動計画案・会計予算案、野生きのこ店の開催場所、ヒロシマきのこ大祭への参加についてなどが話し合われた後、新きのこ鑑定士紹介・表彰が行なわれました。

情報交換会では「広島・山口合同観察会」(T.K.)、「きのこの一生 きのこの性-」(D.T.)、「平成30年きのこ展」(I.S.)、「三瓶山フォーレ」(I.T.)の話題が提供されました。総会が長引いてしまい、一人の持ち時間が20分しかとれず、少し駆け足でした。

総会と情報交換会の後は、場所を変えて懇親会が行なわれました。(I.S.)